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 ようやくといっていいだろう。ゴールデンウィーク狂詩曲が終わってくれて、僕の心は静謐を取り戻す。いつからだろう。こんなに休みばかりになってしまい、本当に不愉快だ。実際ゴールデンウィークなら家で昼寝でもしていたかった親父族。家庭の主婦だって同じ。何も考えずカウチで寝そべっていたかったろう。その点でも僕は出来た息子だった。どこへ行きたい?と親が尋ねて来ないのをいいことに、僕はゲームセンターや図書館に行って時間旅行にいそしんだ。今の子供たちの社会では、匂いが問題になっているそうだ。全く持ち込んではいけなくなった臭いと匂い。僕はここにも失われた子供社会の闇を見る。健全であることは共生を意味している。匂いに過敏になる教育現場の拘りも分かるが、そういった意味では野放しだった僕等の義務教育現場。昔で良かったと単純回答で済ませる程、僕は無関心ではない。