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 結局、全部肩代わりの一件は流れてしまったことは判明し、私は酔っぱらった時に交わした言葉がいかに軽いのか、心痛な面持ちで受け止める。違う雰囲気や尋常ではない、非日常の中で金の話は成立しないという戒めです。暫くは落ち込んでそれを当てにしていた自分との格闘は続くのですが、あえて、一人で考えていたのです。マネーに翻弄されている自分の日常が逃げられない現実なのなら、そこを描写しないといけない執筆機会は倒来している。しかしもはや執筆することは不可能の域まで追い込まれている。この瞬間に人生執筆の法則のきっかけとなる文言が頭を掠める。自分はとことんまで、経済的苦境にはおれないという拒否体制です。執筆していくことが容易な環境に、身を置いてこその原稿進捗。ならば今後はどうすればいいのか?余り深刻に捉えず、これまでのスタンスでホールを闊歩している間にも、何か掴めるだろうと、思い直す。そこしか着地点はなかったのです。