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 ライバルがいない程の素ゴ腕を持っているならいざ知らず、ほとんどの物にはライバルが存在する。このライバル関係がさらなる戦闘意欲と切磋琢磨を刺激域に巻き込み、いいものはどんどん磨き抜かれて行く構図だが、俺は、中国という国を最近見直し始めた。海亀の存在をテレビで知る。なんというスピードで中国は世界の覇権を手にせんと奔走を繰り広げているのか、ほぼ眠ったままの日本がこの先、アメリカと中国の板挟みになって、苦い選択を迫られるという番組を見ながら、日本が進むべき道はどっちになるのだろうと僕は自由な感覚に自分の考えを委ねつつ、思っていた。なぜ、日本はいつも両者の板挟みになる運命なんだろう。この構図も厄介者だが、それを有利に変容させながらシフトを組むことは今後可能なのだろうか。アメリカも中国も敵に回さずに、融和しながら、自身の成長戦略も盛り込んでいく。たぶん覇権の争奪戦で首位を奪われるのでは?を恐れるアメリカは逆に懐疑的にしかも守りに出る。そうなった時、日本は自分達の着地点をデータできちんと把握、GPSで確認していなければなるまい。どっちにも理解を得ながら、みずからの意思も技術も通して行く。複雑のようだが、高は知れている。日本の発展はこの二つの大国の狭間でも、可能な限りを約束されている。