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 飲食業の粋はやはり長い間途切れず顧客を引き付け合う両者の密接な信頼関係でしょう。そしてどれくらいのコストを掛けて宣伝力を駆使するのか?出来れば口こみでどんどんウナギ上りになって行けば楽でいいけど、世の中って案外冷たいし飽きやすい、中々そうは問屋が下しません。自分の店を気に入ってくれる顧客がいて、その顧客の弁を聞きつつも店主には全くの別の構想も既にあるはずでそこが醍醐味じゃないかなあって当たりを付けます。世の中でいっぱしの人気をすでに得ているものには安心感が在籍しているのです。しかしそれだけでは用を足せない世代の到来にあたしは耳を澄ませます。誰もが集客に躍起になっている。そういう躍起の前提にはしっかりした時間的労働、カリキュラムが存在していて、ドレッシングの種類は35年前なら、ふたつかみっつだったものが、昨今は50以上。耳を疑います。シーザードレッシングっていう白いサラドレはあるけど、正しく食は文化っていう触れ込みが揺るがない。こんな多種多様の中から自分がチョイス出来る幸せ。その頂点に立っているのが日本人です。この優越感はただ自分達が上だよ?っていう処の高みではない点で評価出来るのです。どこにもライバルが存在しないし、いたとしてもまだまだ、両者の間に距離がある!!それが日本の飲食業だと思うのです。