とうとう僕のアルバイトの契約の日がやって来た。こんなに嬉しい朝はない。当初の面接日も雨で今日も長崎市は雨だ。僕は雨男なのか?そこを自覚してやまない。一番端的に言えるのは、自分はじっとしていられない性分だということだろう。過去にも、時間をもて余してしまうことも依然として多かった。しかしよくよく考えるとこれだけの時間を要したことで判明することも鮮明になる。僕はきっと以前から飲食業に憧れて、その憧れが遂に本格的な望みに展開し始めたということだろう。そこで得られるものは、お金では買えないものとだと捉えていいと思う。きっと僕は、ほぼ何も出来ない自分を痛感して打ちのめされる。このショックこそが何物にも替えがたい。そろそろソファーベッドから起き上がって、外出の準備に入りたい。