エメラルド・ウーマンe108 毎朝ネカフェを九時頃出て六時頃帰宅。この繰り返しを続行している間にも、大いなる倦怠が里子の心を占めるようになったこと、それと同時にスプリングの利いた大きなベッドで、大の字を書いて眠りたいっていう希望が沸いてきます。しかし予算ではネカフェでしか滞在出来ないと括られるのです。いっそ会社を辞めてしまっていいかもって里子は一念発起して退職届をメールで出します。その時系列の速いこと、すぐに受理されて里子に自由の御触れが届くのです。三月三十一日を持って退職が決定します。これで、給料日とはおさらばかあって思うといきなり強襲してくる数々の不安材料。しかし自分で決めたことです。ひとまず故郷に帰ろうと支度を始めるのです。今なら、四月入社のバイトがあるかもしれない。それに運よく乗れれば、救命ボートにも相当で助かるって。お目当ては飲食店でした。今までのようにのんびりとは出来ないけれど切磋琢磨という刺激がある!!埼玉に未練はありません。何もないアンニュイな街だったなあって思いを馳せるのです。長崎ならしょっちゅうは無理でも娘たちと会える。そこを思うと励みになるのです。川柳もこれからもやっていく所存にはあったものの生活を確立することが段階的に必要だったのです。さようなら 私の埼玉 ネカフェ村