ルビー-ウーマンr385 このクラブを卒業していったホステス達が次々店をオープンさせていくそのバイタリティに影響を受け、同時に彼女たちの持っていた顧客ファイルの中の一部が自動的に私に引き継がれ、その恩恵を有り難く思うのです。そういう段取りを目の前にして、時の流れの中には明らかにチャンスが埋没していてそれを掘り起こすのも、私に与えられた役割で意味が深いこと。そして私の接客態度いかんでは、せっかく引き継いだ顧客は離れていくこともなきにしもあらず....。降って沸いたように私が類推したのは次の項目です。私に関係なく、お店の雰囲気が気に入って来てくれているという常連。人生のこれが大局パスワードかもなあって。一人で何もかも背負い込んで、対人関係コンプリートに躍起になるのではなく、店にたどり着いただけで満足して、たとえ、テーブルマスターが誰であろうが、寛ぎを感じてくれる客。この存在を知ったことは大きかったのです。