スノーサファイア・マンss43 僕は年の瀬、知り合いから出光のカレンダーを貰った。合併してこのカレンダーもこれが最後になるかも?って大事に取り扱っている。特にこの二月が印象深い。江戸時代の書の大家、仙がい義梵の文字が素晴らしくて、決して達筆ではないが個性的でこうある。生死事大無常迅速の八文字だ。しかもこの意味が味わい深い。六祖檀経からの書になっているのだが、こういった書に僕は最近深く嵌まってしまう。書をしたためることと、文章を完成させることの根本は変わらない。人に見て貰うから個々の判断と感想を仰ぐということだろう。しかし唯一、違うとすれば文章はこうしてパソコンでも叩けるが、文字には人の息吹が吹き込まれる。この八文字に日本の未来も封印してあると僕には思える。国民が無駄だと思うような政治家中心のシナリオはもう沢山だ。誰が見ても同じ目標なんてないだろうけど、この国にはまず経済の健全路線が最優先に来ると僕は疑わない。もちろんその後ならどんなものが来ても分かる。二月のカレンダーが終わると次は??僕は去年の分もおとどしの分も持っている。人がどうしても捨てることが出来ないものこそに真実の価値がある。もう今年は出光のカレンダーはないかもしれないと聞くとなお、心がそそられる。是非とも作って欲しい!!僕は心底そこを思う。