ルビー・ウーマンr358 ブッチャーに行くと彼女を、先に来ていた私の同僚に紹介します。ええ?来てたの?っていう接点で彼女にも悟られず、年が近い同僚の方が幾分話し易いっていう雰囲気は見て取れたのです。音楽に彼女は敏感で、ダンス曲を流してくれない?ってオーナーにあたしは頼みます。いいよ、そういう楽曲は用意してあるって。中々いい子だね?どこの子?ってオーナーは話し掛けてきますが、私は身内なのよ、お手柔らかにね?って彼女を防衛するのです。楽曲が始まると彼女は席を立ってずっと踊っているのです。自分一人で音楽に合わせて踊るという個性的なダンスで、皆が観ていても平気なのです。度胸ある子だね~~って同僚もびっくりしています。あゆみさんの子供さんの子守にしておくには、もったいないステップですよね?って。確かに私自身驚いていたのです。きっと鬱屈とした何かを自分の中に封じ込めて来た人生だったのかも?私は彼女の境遇を誰にも言わず、自分の作戦を立てようとするけど中々出て来ないことに焦るのです。これから彼女に子守をして貰うことは、彼女にとって良くないことだと分かる。それゆえに、何とか彼女と旦那を切り離すことが出来ないか?旦那は家にいて子守は一人で可能な訳でそこで、彼女に来て貰うことはきっと今後の為に良くないって....。私に理性は点灯しているのに、肝心の説得力がついて来ないのです。