ルビー・ウーマンr341 オーナーは自分が発奮して、コレダ!!と自信ある意見を出してもホステスにはいちゃもんを付けられて心の中は憔悴もあったかもしれません。パーティは何も売れないホステスだけ行くのではなく売れっ子でもパーティには喜んで参加するという店風があって、それはしっぽく料理が持つ柔らかなイメージで、ほとんど私達が火を点けたりの場面がなく、次から次に大きな皿に五種類位のお料理が来て割とシンプルなのが良かったのです。もしもこの料理を本当にじっくり味わいながら食べることが出来たらどんなにいいだろ?って私も何回も思っていました。しかしそんな私の食いしん坊の目線がお客さんに通じたのか、本当はやっちゃいけないことでしたが、お客さんみずから小皿にとって餡かけ白身なんかをテーブルの下に置いたりしてくれて、びっくりした経験があるのです。一期一会もここまで来ればたいしたものだなあって。なぜなら、そのお客さん自体がそういうことをしてはいけないをルールとして知っているのです。でもなぜ、女子は料理の介添えだけで、実際にはひと口も味わえず、帰るんだろう??って。そのお客さんは真剣な顔をして言うのです。この料理を私にも是非食べてもらいたいって強く思ったって話すんです。新しいパーティルールをこのお客が動かしているんだな?はその時に咄嗟に感じます。テーブルの下に置かれた餡かけ白身フライはとろける程に美味しくて私の一日を、美味街道で締めくくるのです。