ピーパー・ウーマンp361 どこの馬の骨かも解らない私がこうして徐々に頭角を現すようになって来ている。それは貴男のお陰♪そこまで言われると僕も感無量です。マレっていう名前は父の姉、伯母の名前なの。そうだったんですね?彼女が死ぬまで私に言いたかったことは案外、ストレートな希望で、ちっとも報われることのなかった光男の人生をもう一回輝かせて欲しいっていうこと。その本家の墓も昨日同時に参ったのよ。光男が養子に入った和田家。なるほどその人物の名前はあって鬼籍もわかった。伯母はきっと今私がいる位置を喜んでいるって思うわ。そういえば光男さんが亡くなったのは61才。これからという時だった。きっとその挫折の裏側にあった微かな希望が私の肩に舞い降りたと思う。誰もが運命を動かそうとして失敗する。それが動くことは、てこでも起こらない。しかし先人達の汗と涙がこうして報われるのなら印画は応報するってこれはいい意味で、結果はおのずと出るって温和な気持ちになっている。その希子がいつも言ってたのはタヤの生き方を選べば間違いないっていう処の自信論。マレさんはその意思を受け継ぐ気持ちでいるんですね?ええ、脇田大佐も光男も結局、時代の大波に翻弄されたって私は思うの。でも翻弄の後には必ず着地もあってそこを見極めた感じがする。良かったですね~~和田家の家紋もわかった!!江戸時代に武士達の間で流行した鷹の羽という家紋。光男は和田家に養子に入った誇りに最期の最期まで拘っていたのよね....。