イエローダイヤ・マンy693 誰とでも仲良くなりうる素地があってしかも戦略的なら素晴らしいことだ。どんな相手にも垣根を作らず自発的に懇親へと持ち込む力。こういうバラエティの魅力が僕にはない。いつもその方面の達人を見て驚くのだ。ここまで出来ない自分は、骨を折るまでして人とは関わりたくないが根底にあって、すぐにシグナルも点灯する。とばっちりやマイナス要素を被る訳ないのに、そこまで考えてしまうのも僕の病気なのかも?って。つまり、びびり屋なのだ。今だかつて行ったことがないのだ。人と袖が触れそうで怖い。屋台のおでんやラーメン。みんなが楽しそうにしている時に僕はひとり家で塩ラーメンをすする。根本に世間様の怖さがあっておいそれとはそこで自分を出すことが憚られて結果、固まる。いいなあって思うのはそれとは真逆の向こう見ずの男性を見た時だ。いいとこの出でありながら気さくで、いつもヒョウタンを腰にぶら下げていたという信長。良家に生まれても人との関わり方が並大抵でなく凄い。みんなに自分からぶつかっていくという性向で羨ましい。彼にあったのは何も恥じることのない己、おおらかな自分だった。天下獲りの気質として、もしもこれが現代なら間違いなく国を良く出来た。間違っても自分を押し殺して相手に迎合するのではない。確実に相手を変えて行ける、それだけの器、型破りの典型だった。