ルビー・ウーマンr313 女の道がリクエストにあればなあ、星の流れにが入っていたらなあって、そういう古い演歌を同友会のメンバーは好むからです。そしてまだ、跳ねっ返りの私は長崎の経済の重鎮がだれ?とか電源開発のお偉いさんは?とか全く知らない女子だったことが効を奏じて誰に良くしようとか誰を粗雑にしようとか計算外。全く思わない。しかも緊急だったのでかなり緊張もあったんです。その時に鍵盤に袖は引っ掛かるけど、捲り上げればいいじゃんって。十名以上が次々歌う紳士たちを伴奏で接待するのです。自分の十八番であるそれぞれの歌には、得意評価が出せるだけあってカラオケ感覚です。僕が合図したとき、強く弾いて!!その後ゆっくりね!!って言う輩までいて、おっさんたちの美学も同時に見るのです。彼らの日頃充満しているストレスはこういった仲間内でのディスカッションで飲み会で癒されるというシナリオです。余りにカネカネになっても良くない経済の真相も明らかになります。しかしオーナーが秀でていたのは特別にね?誰にも言わないでね?って私の袖の中に一万円を入れて顧客達を見送ったことです。当時の一万円はあたしにとって命の洗濯金。これで又暫く行ける!!実は近所に東洋軒というパン屋兼喫茶店があって、そこで中学時代の同窓生にばったり遭遇してしょっちゅう会うたびに打ち解けていってた矢先だったのです。彼女はあたしの親友に近い存在になっていたのです。