サファイア・マンs255 私は久し振りに脇田大佐と面談した。彼をバイタルチェックで呼び寄せた。ラインにもアップして脇田大佐の写真をオンエアした。それはおとついのことだった。彼に直談判した。名よりも実を獲って欲しかったこと。戦争を早く終わらせる為に何か出来なかったのか?停戦工作などあらゆる道を模索するべきだったのでは?....と。すると彼は、男は名を獲るべきだと毅然としてと言い放つ。そ、そんな馬鹿な??って反論すると実を獲るのは女の方だ!!ってそう話を逸らす。そして樅の木は残ったというドラマが大好きな私の為にそれ相当のものが残っただろう?ってそこまで言うのだ。な、なに?どこ?っていうと彼が指す場所にキネがある。ええ?これ?大佐は深く頷きこのキネに敬礼をするのだ。まさか、天下餅をこれでつけっていう合図??なるほど本当の話のようだ。大佐の眼を見れば分かる。冗談で孫娘にいい加減なことを言う男ではない。口の堅さでは定評がある。そして彼はこう付け加える。帝国日本海軍の気持ちを理解してエンペラーとオパール・ママンで表記したあの日が何よりも嬉しい日だったと言うのだ。そういえば大佐が海軍士官になった日こそが私の誕生日。符合しているのだ。ひがながトランプ、クラブの1☆名☆実を獲らず 帝国の名を 優先して 海軍の杵は 此処に残った