ルビー・ウーマンr287 母から裁可を下された時を境にようちゃんはすぐにアルバイトの面接を受けるのです。そのスピードには自分でも参るし、暫く詩歌のことは一切考えまい!!とそう心に誓うのです。まだ、働くことにストップが掛かっていない時期でウェイトレスを選びます。パークサイドホテルの午前から午後過ぎまでの時間でこれなら家庭的にも肉体的にも無理がないだろうって。周囲にはお腹に子供がいることは話しません。ここで長期は無理だろう。あくまでも短期の積りでいたからです。周りはみんなやさしくて十分な敬意を払ってくれます。こんな厚遇にあやかることが出来るのも当時24歳だったからかなあって。今のコンビニもやはり若い人特に大学生を大事にします。年寄りは全員暇だと思っている節がコンビニにはあって、若い人を重宝する姿勢に当時あやかっていた私かもしれません。仕事は諫早のレストラン茶々での訓練がまだ指先や唇に残っていて、てきぱきと大きな声を発してホールを行きかいます。イーさんという主任さんに鍛えられてそのマナーの大事さにたじろぎます。身のこなしが一流でなければこのホテル接客に合格点はつけられないのです。厨房に和食洋食の調理人がいて、彼が時々、考え事兼、煙草休憩に入っている時、出くわすのです。優しくてハンサムでしかも寡黙が一流!!私の胸は高鳴るのです。