アクアマリン・マンa39 日本人の全員が全員、僕と言い始めても俺だけは、俺を貫き通すぞ!!とかましてはみたものの、もしも?を想像するとその気持ちも萎えて来る。息子の結婚式だ。その時に俺は自分を俺様だ!!と発言出来るだろうか。かなり、そこには疑問が残る。駿英の息子だ。きっと才色兼備の現代女性と結婚するだろう。その時に俺は絶対に俺と言えない自分の在り処を発見するのだ。なぜ、こんな酩酊に入って行ったかは解らない。一緒に住んでいないから結婚式に呼ばれるかどうかさえ、解らない。それなのに、俺は俺の居場所をその日の為に撤去しようとしている。僕への豹変だってお茶の子さいさい。何でこうも親と言うのはいい加減なんだろう。果たして俺のような父親自体存在するのだろうか。息子のことがいきなり自分の中で沸騰して、アチチとなる俺のようなタイプは一緒に暮らせてはいない親がほぼ占めるだろう。運動会で俺は走りたかった。びりでも構わない。あいつの父親として教諭父兄混合リレーに出たかった!!もう大学生になってしまいそれも叶わない。夫婦の関係は消滅してもこうして子は鎹の線が濃厚の秋。俺が息子に、やったぞ!!と言えるのはどういうオムニバスが完結した時だろう?芝居小屋を立ち上げてもそれが出て来そうにはない。