ルビー・ウーマンr262 私は運のいいことに美容学校で仲の良かった親友と歩いて十分ほどの距離にいることが分かって、早速会う連絡を取るのです。私は三原町で彼女は大手町。彼女はびっくりして私の臨月の様子を眺めながら、幸せになったのね、美容のことは子育てが落ち着いてからでもきっと出来るよ?って。しかも彼女は仕事は順調にいっていると思ったのも束の間、ゆっくり家で暮らす専業主婦に憧れているのよ!!ってまさかの発言するのでええ?って。何でかなあって思ったらやはり彼女は子煩悩なのです。そして家の細かい仕事をすることが性に合っているとそう言います。部屋の中も規律正しく暮らしているのが手に取れるような掃除っぷりで、豊かな暮らしって何だと思う?って質問されて戸惑うのです。私は......そこまで言ったまま詰まってしまいます。安心して家で子供を育て、ゆとりある老後を子供達といい距離を保ちながら、晩年あることだと思うけどね?って。じゃあ今の美容師の生活は?きっとお金の為に私は働いてはいない、もっとずっと先を見据えて、もうここまででいい!!って見切り付けたら、家庭に入りたい!!って。ようちゃんは有無を言わせぬ女性らしさに参ってしまうのです。これならいい母親なれるし家庭人になれるだろうって。