サファイア・マンs204 捲くし立てて、電話口の向こうで子供を育てたことのない伯母がいけしゃあしゃあと、誇らしげにおかずの話をして来る。いつもお腹をすかせていたって子供達は話しているよ?ってギクっとくることをいとも平然語って来る。なんでこんなに女って言葉が多いんだろう。自分は絶対にこういう人物達と一線を画していくぞ!!は果敢に起ってそれでも居ない間をしっかり見てくれている人への感謝は言葉に尽くせないものが沸々と沸いてくる。母である部位と作家である部位。この両者は自分の中で共存を目的に鬩ぎ凌ぎ合っている。私はいい時期にこの十二日間の入院を奪取したのでは?離れた位置から自分の家庭を見つめる動作はとても大事だということです。決めごとを作ります。一日に一回、新聞投稿することです。これは時間を決めず挑戦することにします。ひとまず短歌がいいと判断します。他の無名の投稿歌人たちの素晴らしい短歌に、震えるほどの感動を貰ったということが第一にあったのです。彼や彼女たちとは作風こそ違えど同じ57577の路線を走る列車だと自分を想定したのです。入院する前に様々な場所に行き、すでにここを詠もうはありました。防府、小野田のサンパーク、そして周防大橋、下関、厚狭、.....どんどん地名さえ頭の中で消えていこうとする今が、最高の執筆機会ではないか?と。