サファイア・マンs200 たまのような赤ちゃんが産まれ、ようちゃんはほっと一息つきます。自然分娩とは違った志向に自分をフィットさせ再度挑んだ帝王切開の流儀も報われて、安心と自覚が共存で陣を取り始めます。十六日にならないとJCBはまだ新規にならず彼女はわざわざ来てくれる。っというより、その前にもうすでに二回の訪問を受けていたのです。ひとり部屋なので、他のみんなに気を遣うこともなく、ようちゃんは恵まれた環境に、普段ほぼ気が付いていない自分を思うのです。てらいのない心で自分は貧しいのよ?って彼女にはまだ言えず、表面上キャッシュカードを忘れて来てしまったことにしているのです。そんなの、本当の親友でもなんでもない?ってようちゃんは思いません。親友だから、お互いの立ち場を分かって動くことも可能なのでは?と。彼女とはその後七年、熊本時代までは連絡を取り合うのですが、長崎に帰ってからは雑多な日々に追われて連絡も取れてないのです。再婚してビッグチャンスを掴んだことは聞いていて、二人の娘さんも成長されたことでしょう。私は子供を通して彼女とお付き合いしたことが良かったとそう思っています。母と友人、そしてその子供達の周辺を楽しくリズミカルにするこの関係をようちゃんはアットホームな関係と了承を入れるのです。