イエローダイヤ・マンy617 どれくらいの時間の束なのだろう。家族と過ごす密着時間の総計と在り処。大学を出て自立し親と一緒に住まないビジネス人口も固定していて特にローカルエリアに故郷がある場合、年に一回とか二回くらいの頻度でしか親元に帰らない人口にも注目で、なぜなら一生家で過ごす人間は意外にも少ないのでは?とも推測する。家業を継いだら別だが、ほぼ全員が就職を決めて仕事中心の生活に入るわけで、どうあがいても家で一生のケースが中々見当たらない。希と言ってもいいかもしれない。ひとり暮らしの自由さや気ままさはさておいて、僕が言いたいのは親と接する時間は限られているという決めごとなのである。そこでどんな時間を積み重ねるかでその人間の感性も力量もおのずと確定する。どれくらい頭のいい親であっても勘違いはあって、人生を充実させていく為に何が肝心なのか明解に話せる親は年々減る傾向にある。なぜだろう。親だってそれなりの苦労をして来たはずなのに、上手く子供に伝承することが出来ない。こればっかりは原則はあっても本人の随意に依るものとの認識で、頭のいい親程、悩まない。しかし一抹の不安はどの親にもあるのだ。子供にとって自分はどのくらい頼りがいのある親なのか?不測の事態にいかに対処出来る親なのか?これは金銭の不足ならすぐにも対応可だが、人生という大海原ではそうは問屋が卸さない。