ルビー・ウーマンr252 フェリー乗船はあの小学校六年生時の修学旅行以来なので、ようちゃんには一瞬待った!!が掛かります。あの時、熊本までフェリーを使って渡った記憶。やっぱり船酔いはあったのです。それを紛らわしてくれたのも友達だったことを思い出し、彼と一緒なら怖いものはないのでは?と。泳げるかを尋ねたら大丈夫だ!!って回答ある。ようちゃんも、自分に畳み掛けます。もうすぐ子供を産もうかという女性、フェリーも乗れなくてどうする?と今度は自分に発破を掛けるのです。降りる時間を指折り待つように心もとなさはあったんですが、奈留島から来た大工仲間もいる話を聞き心があったまります。今度家に連れてくる、とってもいい奴なんだ!!って。そういう人間関係の構築も大事なんだな!!避けては通れないんだなって、ようちゃんは真顔になるのです。彼を育ててくれたグランドマザーの名前は夏。それで、ようちゃんは絶対にこの字を初孫には入れたい!!とそう決心するのです。奈良尾の港で帰る時に、トロ箱に入った魚を選びハッポースチロールに入れ私の家にお土産に持って行くことを彼は提案します。彼の奈良尾での感触はいまいちだったのかなあ?とも推量します。今は余り使われませんが、彼は私生児だったのです。本当のお母様もすでに東京で家を構え家族四人で暮らしていたのです。