班長としてのお手当の四千円は全部僕が貰う事にした。相手が嫌だ!!とそう駄々をこねてもそうは問屋が卸さないし、僕も腹を括ったのだ。いじめに負けてなくとも相手を思いあがらせれば負けなのだ。この辺のトリックが分かるようになったのも、歳の功労だろう。年ばかり食ってきたようで、肝心なところはビシっと締める。そうでなくては再来年の七十七歳は迎えられない。この歳になったら特別に、家族兄弟皆との食事会を開いてあげるわよ!!って言われて胸が高鳴る。ナナという数字にも名前にもあいつは弱いようだ。ちなみに九月二十三日は敬老会が開催され、また川徳の豪華弁当を頂ける。これが毎年楽しみなのだ。あいつもグーグルローカルガイドとして持ち帰ったお弁当を見ながら、川徳批評をすることだろう。いじめに負けない人生論......苛めの痕跡は経済実態に現れる。