イエローダイヤ・マン《標榜編》〔588〕僕自身が凝り固まった見識を今まで持っていたのか?耳を疑うような言論の展開に実は興奮を禁じえず、この出会いを僕はこれからも大切にしたいなあって胸に刻むのだった。元々、僕はモーニングのない喫茶店を認めてはいなかった。食事も出来ないのならコーヒーを飲む価値さえないと思い込んでいた。しかしそれがグラっと傾く。その店は上役のお薦めの店でコーヒーを豆からひいてくれてくれて秤で売ってくれる。もちろん店でも飲める。ほぼ半数の顧客が豆を購入しに来る顧客で喫茶店の形は取ってはいるけれどメーンはコーヒー豆だった。僕は自分の意識を改革させられる。水曜日が定休日になっていたので明日はどこへ息抜きに行かれるんですか?って質問したら矢のような答えが返ってくる。こういう店をしていて、休もうなどと思った時点が間違いなんですよ?って。僕は刺さった。彼の言葉に奮起を覚えた。日本経済は西暦1996年から止まったままなんですよね?って畳みかけられて絶句してしまう。ええ?そんなに前から?って。この停滞を生んだのが小泉前総理が起因していると言うのだ。そ、そんな馬鹿な.....と僕が疑問の渦に巻き込まれてしまう寸前、彼はこう言うのだった。このままじゃあ、日本は消滅です!!って。