僕の言明力がひと様の純粋でうぶな心をもしや傷付けていたのかもな?って今月の市内一斉清掃の時に気が付く。僕は役員の方と次のような論争を実は繰り広げていたのだった。幾ら班長でも、清掃に参加したか?しなかったか?など一人一人には訊けない。だからゴミ袋はみんなに配るか配らないかのどっちかにして欲しいって。役員の方は気持ちの細やかな男性なのだろう。アパートに住んでいても参加するかもしれないから一応気掛けて掃除に新入りの人が来たらチエックしておいて下さいって。僕は横柄に構えていたのだ。アパートからの参加は絶対にないとそう予想していた。ひとり予想は当たらず、実は、一軒だけ参加があって、事前に役員からそれを聞いたことで今回、ごみ袋は間違わずに配れて良かった!!というあやつのこしゃくな弁を聞く。その時、僕は自分の中で猛省が起こってたが告げない。自分の心に封じ込めた。自分の思い込みは行員時代からの習性で、どういう訳かいつも必ず的中した。しかしもう定年して何年が経過?って。何と十六年が経過しているのだ。