イエローダイヤ・マン《標榜編》〔566〕大谷の笑顔を観ていると僕の心が自然に洗われる。今日は打点はなかったにも関わらず、得点が目立っていて、誰の目にもそれが映ったことだろう。打点と得点。厳密に言うと選手はどっちを歓迎するのだろうかって。僕が選手ならやはり打点でそういう意味では、得点圏打率に拘るタイプ。しかし大谷を見ていると明らかにチームバッティングに心掛けている様子が伺えて、小さなチャンスにも食らいついていく機敏さが観客の心を虜にする。日本男子のがむしゃらさが、どれだけ、この国の男子ランクを格上げする効果があるのか、まだ未知数だが相当である。しかしこれだけは言えるだろう。得点圏打率に相当する、投手の動作とはどれが該当するのだろうか?という疑義である。チャンスを生かしバットで結果を出すのが打者だとすれば、投手はどういう場面がそれに値すると言えるのか?三振に打ち取り、一塁には行かせても絶対に二塁を踏ませないこと?僕はそのことは大谷投手が一番知っていると想定する。優れた投手は打者の推量の先の先まで読んで投球するからで、大谷投手は早く投手として復活出来ることを望んでいて、雄雄しいまでに僕に伝わってくるから、新鮮だ。僕は前回の論文を撤回する。やはり、大谷は投手として大輪の花を咲かせるべきなのだ。