イエローダイヤ・マン《標榜編》〔538〕僕は今日半日、ずっと体が元気になれず、やっとこさ、一息ついた。なんで大谷投手がこんなことになってしまったのか?マメだけの理由だと思っていただけに、これからが心配で僕の年齢の十歳も年下の彼の病状がここまで気に掛かることも、これまでにないことだった。僕が考えていた以上に大谷の肘には圧力が掛かっていたのか?専門家達は、あの時の田中投手のように見えると批評していて、その中でもやはり、ダルビッシュの指摘がもっとも的を射ていて、本当に親身に大谷投手の腕を心配していたのだ。そのお兄さんのような気持ちが僕にも伝わっていて、これから、大谷投手が六年もの間、エンゼルスに拘束されるということを僕は全く知らずにそのことも驚きを増させる一点になったのだ。こうなれば、もはや腹を括るしかなく、これから短期応援ではなく、ずっしりと将来性を鑑みながら大谷の肘にとって、最もいい方法を解明していかねばならず、田中投手の短期の療法が今のところはやはり一番合っているのかなあって。僕は自分の心に訊いてみる。ここまで大谷投手に惹かれる理由は??って。大器とはいっても大谷の場合は並外れている。ここまでの選手は、恐らく百年に一度だろう。この稀有さのリアルに僕自身が呼応している証しにもなるのだ。