ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔178〕宿泊がメーンの顧客と、そうではない時間帯で選んでくれる顧客を相互に考察していくと我々の本当のライバルも見えてくるし、それは長時間超安値でいごこちのいいスペースを与えてくれるスーパー銭湯とはいえませんか?そこは言えるわね!!でも彼らのほとんどはお泊まりの施設がない、我々が勝てるとすれば宿にあるし、絶対に負けないというものが今の処は存在もしない。今日は弱気なんですね?だって朝の十時から夜中の一時くらいまでいさせてくれる空間がありながらあちらは千円弱でこっちは二倍の費用が掛かる。どう見ても勝ち目がないわ!!しかし俺はそうは思わないんです。なぜ?スーパー銭湯だって人の目があるでしょう?そんなに長く滞在するってこと自体が奇異に思われるのでは?私はそうは思わない。マレさんは余り人の目線を感じるタイプではないのではないですか?俺はスーパー銭湯で、パソコン個室が置いてあって実はほっとした経験があるんです?なぜ、ほっとしたわけ?そりゃあ、ひとりになれるスペースを確認したからです!!そんなにひとりって大事?俺にとっては稀有の存在でこの時間がなければ生きる屍。まあ!!そこまで言うのであれば、個室に拘るっていうのも、本音の部分がそうさせるのね?