イエローダイヤ・マン《標榜編》〔501〕春の香りはなんともいえず桜の匂いが関与で悲喜こもごも、嬉しい出会いもあれば、寂し過ぎる別れもあって、日本人独特の気持ちで俺がこのビールを飲みながらひとり感傷に浸っているのも桜の宴。なんという三月の残像だろう。結婚相手を探そうと躍起になっていたあの時の自分が嘘のように蘇る。結婚なんかはしたくない!っていう拒否反応ではなく、俺はもっと独身生活を謳歌したい!!との願いでいる。寂しくても孤独感にさいなまされて遣り切れなくとも、俺が自分の意志だけで物事を決定できるその時間は今しかない。そこがいとおしくて、許されるかぎりこの独身という界隈に身を置き、そこから社会を見据えていたいなあって、正直、誰かに縛られることが怖いのではなく、結婚の意義を少しだけ納得した別珍の視野でいるのも事実だろう。自分の人生の中で今が最も体力的にも無理が出来る年代で、ここを逃せば結局の処、人生で何かを猛特訓するという機会には恵まれないような気がしている。俺は誰かを追い駆けているわけではなく、俺の人生を価値あるものにする為に、ここをおざなりにしたくない気持ちで一杯だ。政治の世界がどんなに国民を裏切っているとしても明日からこの国を切り開くのは俺達!!この自信に勝るものなど今のところは皆無だ。