ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔139〕ヒデコさんという女性の運命の感性を俺も触りだけでもいいから知りたい思いで一杯です。私達にはない感性。真剣に尋ねてもいいですか?人類の感性はほぼ全員が同じ部類に包括されて今日に至るっていう俺の考えはもしかしたら思い込み?私と貴男は同じ海馬。しかしディティールは違う部分もあって、それが商売が絡んだ時でしょ?はい、じゃあ、人生に金銭が絡むとやはり今までとは違った捉え方が必須になる?ええ、金銭欲がない人間もしばし見かけます。しかし、生きることに於けるバイタルエリアにいる企業人なら誰しも持っているはずの気鋭とかルール重視とかは外せない。ルールを無視したやり方は最後は見放される。じゃあ、ヒデコさんの心にはどんな運命の感性が見られたんですか?彼女は二十歳をとうに過ぎていても、振袖を着て、店のお正月時期に花を添えた。その時に私は常識を破るって言う事の本当の意味を彼女から学んだように思うの。洗礼ですね?普通なら、二十歳を過ぎて子供もいるってことで御正月の御目出度い席とはいえ、振袖を着る勇気は女性にはない!!それを着ることが物議をかもすから?もちろん!!でも古い慣習を彼女が素手で打ち破ったことで、私は新しい感性をディスカバリーする能力を養ったの!!ウォンダフル~~