サファイア・マン《緻密な男編》〔174〕それは柳橋商店街を歩きながら市場の隅々まで見ながら買い物をしていた時。そこへお邪魔したのもホテルに泊まった帰りでようちゃんはこの界隈が福岡の臍に当たると感覚を研ぎ澄ませていた。古いけど何かがまだ、滞っている。その美しさに浸りたいがゆえに私は子供四人を引き連れて歩くのです。しかし次男は全部の商品を触るのです。いけません、お行儀悪いことをしてはダメですよ!!って叱っても言うことを中々受け入れません。長女は叱り役を買って出て、大丈夫私が何とか言うことをきかせる!!って。頼もしい部下でした。ある店で不思議なことが起こるのです。四人の子供が一緒にいるのに二男だけが私の子供だと思ったよ?って言われるのです。顔が似ているからなのか?とも思いますがその時に啓示はあるのです。例え人生でどんな苦しい場面があっても、説明のつかないような時事に突入したとしても人生で母親の思いをこの息子なら必ず代弁をしてくれるだろうって。私は即質問します。なぜ、この息子が??って。それは顔が似ているだけではない、誕生日に授かったからだけでは説明出来ない運命の法則が絡んでくるって。ようちゃんは自分の人生がそういう仕組みになっていることを割かし早い時期にこうして知ることになるのです。