ルビー・ウーマン《黎明編》〔229〕中々いかんともし難い今週の動き。なぜ、弟はこうまで周到にあの実家の売り上げに拘るのだろう。恐らくずっと暮らしていたというその時間を言っているのだろうと。脇田大佐は容子の心のすぐ傍にいて、これまで姉と弟を隈なく観察して来て、弟の気持ちが一体どこにあるのかをすでに把握しているのでは?いいや、俺にもさっぱり解りません。どんどん税金は加算していき、いずれ競売になるのに、そういう時期を待たず動こうとしている義理の兄に対する気持ちがまるで、憎しみの塊みたいに変わっていることがまず、情けない。税金は消えることなく姉と弟に加算されるがゆえに、早く売りたいと思う伴侶の気持ちに、到底ついては行けない弟、しかも不信感さえ抱いている。でも競売になって誰も買い手が付かない場合、その時はどうなるんだ?数回の競売でいずれも取引がない場合、どんどん価格は堕ちて、二束三文の値段にまで降下して、その時に、もしかしたら、この伴侶に関係する誰かが落とすかもしれない。しかしそれでは弟がまた自分の家土地だと言ってくる!!どうしようもないアリ地獄のようで、実はこの件には展望があるのです。脇田大佐の予感だな?お願いします。純粋なる 心を隠して 夜叉の顔☆弟は実は根が純粋、そこに本人が気が付けば幸い☆