ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔116〕貴男のバックヤードには何があるか知っている?お、俺のバックヤード?コンビニでバックヤードというとき、裏を指すのよ。商品備蓄物であったり、従業員の私物であったり、勤怠用パソコンであったり、バックヤードには宣伝商品の試用品もあって雑多なるありとあらゆるものが混在する。しかもその存在に理由や根拠がある。はい、オーナーや店長がその明細を一番よく知っている人物。でも人生という物語の幕屋では、バックヤードに普段とは全く違うものが、ある日突然進入して来る事があって、もしもその新入りに値札やバーコードがあれば識別可能だけど、ライフストーリーには奇想天涯な枠組みもあって、それらを総括吟味しながら論じて行くのが文学者の醍醐味。じゃあ、それは商的物品だけとは限らないんですね?感情だってバックヤードには居留する!!感情も?私達は随分な時間、置き去りにして来た感情があって、それらをひょいと手玉に採ってしまいかねない、コンビニ、バックヤードの魅力!!ど、どうすれば俺達は勝利するんですか?今の固定観念から脱却する!!そして既成概念を取り払う。そ、そんなことローマが許すでしょうか?ローマは一日で構築出来る!!