サファイア・マン《緻密な男編》〔170〕今にして思えば彼は生活内面に於いては急進的なことを避け、静かに発表の時期を考えに考え抜いていたという判定が付く。これ程慎重派ならなぜ、自分と結婚したのだろう。最初から手に負えない相手だという直感があったのでは?と今になってちょっぴり可哀そうにもなってきます。ようちゃんは運命の法則を採っています。自分の運命はたとえ誰であっても手直しなど出来ないという着地点。それを変えようとするのなら天地無用の罪に問われる。そうまでして無理に自身の頭を固定したのではなく、ようちゃんには啓示が示され、その時々に於いて指南が与えられるという空間的キャンパス。もしもみんながこれから家を建てようとするのなら窓でしかも縦長の窓を開閉式でないものを高い場所に作るといいです。ようちゃんは下半分に黒いカーテンを垂らして上をキャンパスに見立て風雲急を告げる雲を随時観察しているのです。雲の速さに気が付けるようでないと天下を取れない!!そして全速力でその雲が走っているのを発見した時が、プレミアムイヤーの幕開け!!さあ、想像して御覧なさい!!ゴリラのようちゃんがいる日本といない日本。居る方がかなり劇的ですよね?