ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔226〕ようちゃんはあれから五十年が経っていることが一口に言うと信じられなくて、カチタスから来週電話がある予約を獲ったものの、肝心の弟と二年以上会っていないことが不安になるのです。弟はお金が無くてどこぞに身を寄せていると信じてはいたものの、自分の抜け目に愕然と来ます。シゲルちゃんはみずほの不動産部門にファックスを入れる準備も万端で、正直私がコンビニでファクスした方が失敗がないのにな...って心配しますが、彼もバンカーだった。コンビニファクス位は出来るよね?って。でも肝心の弟を呼び出せないなら、売却話も白紙に戻るしかなく憔悴するのです。ようちゃんのトンチンカンに相反して彼は周到で、手紙は何回も郵便受けに置いたことあって、それが無くなっているから絶対一日に一回は家に来ているはずだ!!って強気なんです。黄泉の国で父は子供二人の行状をいかに推察しているのでしょう。姉も姉なら、連絡を全くよこさない弟も弟。ようちゃんはやっとこさ、落ちこぼれ一族だ!!とシゲルちゃんが私達を冷遇した事が解るようにも思えて来る。所在を明らかにしておく!!社会人としての第一要綱。改めてシゲルちゃんの社会性を褒め称えたいのです。