イエローダイヤ・マン《標榜編》〔420〕俺の新年は質素だった。何って言うか、ほぼ自分の中で整理整頓出来た状態。誰にも遠慮をしなくてもいい正月を満喫し、二日までほっともっとが休みということで、セブンイレブンで鮭を購入した。裏を見るとチリ産。ほっともっとでは鮭は単品で180円。賞味期限はあるがセブンのは開封しなければ暫く期限はあってしかしその分、値が張る。約250円。どっちが美味しいのだろうか?とふと思ってみる。セブンイレブンにミニミニおせちが重箱に入って売ってあれば購入したかったが...。この重箱の形と紋様に俺は魅せられる。二段だったり三段だったり。中には正月を祝う為の縁起物が詰まり、それらを急に欲しくなる人間もいる。置いてあればいいなあって俺は願った。個食の時代を標榜していてモダンに感じる。一人とは決して寂しくないのだ。逆に自由と厳選に満ち足りていて、俺は以前のような捉え方ではいない。自分の好みと着想。そういったものが一日を満ち足りた時間に変えていく。お一人様万歳!!と俺は心の中で叫んでみた。どこからも不協和音は起こらない。ただただ、時間だけがゆっくりと俺の横を通り過ぎて行くだけだった。