エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔58〕ネカフェを辞めていた次女の動向に一気に危険ランプが点灯します。このシグナルは心臓に悪かった。すぐさま学校に問い合わせる。高校を卒業出来る日数や成績を取得しているものの、心配で担任に連絡を入れると担任はこう答えるのです。海外の男性と親しくなって卒業と同時にお嫁さんになりたい!!ってそう話していたというのです。もう十二月も後半で、一月には出席の義務はなく学校もその辺まではわからないと言うのです。一回帰るべき!!との強い決心が生まれはするものの、どういった暮らしをしているのか、高校の寮には荷物がすでにないとの回答だったのです。暫く自分だけの時間を楽しんでいた罰かもしれないし長女にも再度連絡を取ってみます。長女はあっけらかんとして知らぬは母親ばかりなり!!を強調するのです。ど、どういうことなの?って訊くと、一週間前にその男性を交えた会食を地元ワタミで催したというのです。その時の様子は?お母さん、止めてよ~~もう海外留学っていうより国際結婚を視野に入れているみたいだから、そっとしてやりなよ~~って。バカモン!!って叫びたくなるのも当然でした。