ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔51〕お店の店員の心掛けというか、そのスピード気転に遭遇して、日本の性善説性悪説をいきなり思い出すんです。このルビーをすぐさま持って追い駆けて来てくれた店員こそが性善説型だと。ふ~む、じゃあ、紛失してしまう可能性もあった訳ですね?はい、ココロから感謝しながら私はこの店員にダイヤモンドのピアスをプレゼントしようとするんですが断られるんです。むしろ、私のサインが欲しいって本音を明かされる。どういうことなんですか?私は一冊の本を刊行していて、それがかなりハードブックでヨーロッパでは奇跡の本とそう呼ばれていたんです。その本の上梓は西暦何年?2008年の終わり。そ、それは初耳だな、早く言って下さいよ~~照れ臭かったんです、恋に破れる自分を予知していてとても息苦しくてずっとブックの存在さえ忘れかけていた。俺は仲間っていうか熱きパートナーです。この俺をかいかぶらないで下さい!!つまり...俺も弱い人間なんですよ、人を見たら泥棒と思え!!の口ではないことを貴女には分かって欲しいんです。メイビ~イクスキューズミ~