ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔218〕もうそろそろ車庫を探さないといけない?それとも学生にクルマは不要?と悩んでいたとき、弟が入学した県立長崎東高校に送ってくれない?って母が朝から言ってきます。少し熱があって休んでいたけど、もういいようだから行きたいとのこと、ようちゃんがその朝、胸をルンルンさせて弟を今の立山にある長崎東高校まで車で送ったのは訳があったのです。ようちゃんがいたのは旧校舎で弟が通うのは高台に出来た新校舎。弟の様子はしかし楽しそうにはしていないのです。なんか悩みがあるようなそんな気配で気分がすぐれないからなのかなあって。それ位にしか見ていなかった。なぜなら彼は理数系に優れていたし陸上部に入って張り切っていたからです。ようちゃんはまさか彼がレボコチョになっていこうとしているなど微塵も思わない。なぜなら姉と弟が同じ運命に果たしてなるでしょうか?極めて異例だし弟の生真面目さなら大丈夫!!って高を括っていたのです。親身になって何かを聞きだすには及べす、新大工の菱重興産パーキングに止めて自分も美容学校に登校するのです。