サファイア・マン《かけがいのない男編》〔160〕プールがあって、一年中泳げるホテル!!そういうのを探しても中々見つかりません。三十年経てそれが出て来たでしょうか。ようちゃんはプールで泳げるホテルを探し続けてようやく見つけます!!福岡博多区にあるリッチなホテル!!しかもお値段には目を瞑ってもいいくらいにお部屋ゴージャスで、若い内にこういうホテルを子供たちに体験させたい!!との思いで一杯だったのです。しかし子供達だけで泳がせてはいけないですよ・・・と注意をされてしまいます。迂闊だったな・・・自分の水着を持ってくるべきだった!!と。しかしお部屋まで届けてくれるホテルルームサービスに子供たちはキャーキャー言って歓喜!!その豪華さはやはり銀色の器にあったのです。カレーもシチューも真鍮の素晴らしい曲線美あふれる容器に注がれて、貧乏人では一生お目に掛かることの不可能な光沢・・・。ようちゃんは確たる記念日に彼をひとりにして、彼が猛省し態度を変えることを一縷の望みにしていたのですが、彼の更生の日は中々訪れません。それにも増してようちゃんの負債は毎日増えていっているのにこの夫婦、気丈なのです。