サファイア・マン《緻密な男編》〔159〕家に帰ると心が開放感に導かれて、あんなに嫌だった夫との差し向かいも自分はまだ世間様に比べるとマシなほうかも?と優劣を付けるのです。彼は家のことをある程度までしていればグダグダはないし、子供たちに病気や怪我をさせず栄養を鑑みて育てることが第一義。ホテルに入ったときの解放感はじゃあ、一体何だったんだろう?とアタリを付けます。二、三日いたことで、飽きたのか?それとも金がなくてじっくり満喫出来なかった?それを知りたくてようちゃんは又、バレンタインデイに子供たち四人を連れて一拍をするのです。彼の行状は全く変わらないし、生活費の増額も言ってきません。自分としてはお金が満杯なときにホテルに泊まってみたかったがあったものの、全部断られるのです。そういうときにパーソナルホテルリュウに救われるのです。いいですよ、ビジネスなので、そう広い部屋はありませんがようこそ!!って。この言葉にサービスの基本を学ぶのです。垣根を作って相手を拒否することのおぞましさで、ようちゃんはこれを起点に家庭にいながらホテル学にいざなわれるのです。