サファイア・マン《かけがいのない男編》〔157〕ようちゃんにとっての生活はこれまで楽をしてきた反面、反面教師の方が目の前に立っているように厳しいか?と思いきや、全然違うのです。自分の方向性をこれ!!と決める前に五つの仕分けで自分をリトマス試験紙にかけて、赤、ピンク、緑、青緑、青と行ったり来たりしてそれがその福岡時代に見つかった訳ではないですが、一通り、童話やノンフィクションを二遍以上はしたためて投稿も随時していたのです。しかし箸にも棒にも引っ掛かりません。ただ・・・宝石には興味があって自分はそれで成就をするのでは?という予感は強くあったんです。ひすい物語という童話をしたためてその物語に自分で感動して、この経緯って何だ?って思うのです。自分ではなくひと様を泣かせないといけない、しかも感動させてみたいな?そういう積極的な気持ちとは裏腹に自分の現実はどうだったでしょう。家庭は崩壊していないけど内奥は見るに堪えない状況で、なんとようちゃんはキャッシングしてまずそのお金を使わず宝石を購入して質に入れるという方策を採ったのです。これは宝石学を極める為にとても役立つどころか、今のようちゃんが、最終的に何をゲットしたかでも明白でしょう。