ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔211〕クラス替えはクラスの中身が変わることで、三年時と五年時。担任の先生は転勤などもあって2年交代とは行かず、この担任に当たったことはアタリだ!!子供心にも思ったのです。体格がいい、そしてグラマー、小さいことにくよくよがない、神経質ではない。こういった陽天思考がようちゃんの心をまっこうから掴んでいたのです。まだ、エイミーとは親しく付き合うという処までいきません。なぜならエイミーの周囲には人だかりが出来るくらいの人気振りでいつ自分が行っても相手にしてもらえる状況ではなく、他にようちゃんにピッタリ来る友人もいそうで模索段階でもあったのです。家の周囲はハトコのロコちゃんはいましたが六年生になったことで勉強時間は増えたのでしょう。このロコちゃんはすでに高い知識を身に付けていて、あの日から遊ぶことが激減していたのです。いつなら遊びにいっていいの?ってようちゃんが尋ねると、九月三十一日って答える。母は布団かなんかを干していてその様子を見ていた。わかった!!とニコニコで答えるようちゃんだけど母はクールビズになって見ていたと言うんです。九月三十一日なんて日は存在しないから。ようちゃんも母に謝ります。言葉の綾に引っ掛かり、相手がようちゃんをそこまで歓待してはいなかったこと。母は別段、気にはしていませんでした。