ルビー・ウーマン《黎明編》〔208〕ちょっと確認しておきたいことがあるんだが、和田家の核となった女性タヤと脇田大佐の年齢だが、どっちが今生きていたら上になるのだ?タヤの方が九歳上になって、明治二十二年生まれ、西暦1889年生まれになります。するって~と、脇田大佐が明治でいうと三十一年生まれになるんだな?はい、分かりにくいのですが、タヤの方が九歳年上で、夫を昭和十七年に亡くしていていてその時タヤは五十三歳。よってまだひとり息子が召集されていない状況だったといえます。じゃあ光男はひとり息子が戦争に取られるかもしれぬ・・・という危惧は全然なかったとは言えないな?はい、あの頃の日本は戦争に行くことが名誉でしたから。しかし母達は赤紙が来ると哀しんだのだろう。全員が心ではそうだったでしょう。芯から喜ぶ母など皆無だったと・・・。しかし体制というものが確固としてあった。はい、誰もが自分の本心を抑制したのです。お国の為!!と踏ん張って来られたのも信じるものがあったからです。大佐、日本のその頃の男児を思うと涙が出てくるな・・・言いにくいことですが俺もあの頃の男児の方が実は数倍優れているとそこは、譲れません。軍国を 怨むもすべさえ 知らぬかな☆あの頃の日本男児は世界有数だった☆