サファイア・マン《緻密な男編》〔150〕彼の通帳にカネがない訳がないのにここまでの衰亡に追い込まれる。そこは強豪のキャロル・・・オリンピック精神への点火が速いのです。負債は増えて毎月よんどころない事情度は上がっていっているのに強いのです。その頃のキャロルはどうあがいても負債をゼロには出来ない替わりに次々にカードは送ってくるという厚遇はあってどうにかそれも通帳で毎月落ちていたということもあったのです。自転車操業というと本音では苦しいはずですがキャロルは相手に怖気ずくことが最も嫌でした。悪い事に手を染めた相手に膝まずくのはマズくね?って心に強心剤を打って毎日を闊歩していたのです。普通の人間なら実家にお願いにいく処ですがそれをしなかったのは彼が相変わらず高い貯金率を誇っていたから。家庭を持つという事は家庭の危機に手を貸すが必然で彼がいること&大船に乗った気持ちでいていい。しかし自分の善の部位では相当悩み捲くります。善という精神に架ければ自分の結婚観は間違っている??と悩み応答します。ニッポンで最高の悪女が手にしたのがキャロル第二の結婚です。しかし一点に於いて秀でていたことはもうわかりますね?自分の長所をこの頃から探し捲くっていたのです。こんな悪女にも長所がある?それとも皆無か?って。