サファイア・マン《面白い男編》〔150〕結婚を決めた第一は小、中、高校と無遅刻無欠席・・・ここへの驚愕で希少価値でした。第二は生活の安定でボーナスは一回で十万以上。そこも譲れなかった。第三は著名人の推薦があったからです。当時、牛島洋といえば長崎財界人で知らない者はいません。その彼がひょっとすればひょっとするかも?と示唆を賭けてきたのです。気に入られれば結婚の線も夢ではないよ?とちゃんと礼節に接待することを暗黙のうちにも伝えられた。それというのにも訳があったのです。キャロルのホステス時代の終盤は実は借金地獄に陥っていたのです。それをオーナーは知っていてキャロルのように水商売の世界をスイスイ泳げないタイプには別の選択道もしかり・・・と考えていたのも事実で気立てはいいけれど経済感覚がないキャロルの今後をオーナーがみずから活路、見出していたとすればこれは・・・しかもオーナーは八方美人でアサヒが来ればアサヒビールを誉めサッポロが来ればサッポロを賛美し、三菱がくれば?みんなも言わなくてもワカリマスネ?キャロルがそうやってビールの銘柄で世の中が四つに分断していることを若いときから知っていたグループになります。エビス?これが特別バージョン!!みんなで出世祝うときにはこれになりますね。