イエローダイヤ・マン《標榜編》〔301〕俺が合わせて五時までに行く事は不可能でやはり6時近くなってほっともっとに入るとおばちゃんがニッコリ笑ってこう話しかけてくる。オーダーを獲るときだ。今日午前に来られましたか?いいえ、来ていません。俺がそう答えると途端に不安そうな面持ちになって練習したけどまだ上手く出来ないんですよね?って最初に蹴りを入れられ逆にスカッとした。今日はまだ出来ないということだ。一旦店は静かになって人も減ってきてその時に一瞬思ったのはオーナーなら出来るのでは?という疑惑だ・・・。しかし注文弁当に急がしそうで店が暇でも電話注文で受けた弁当の山でひっきりなしで動いている。昨日も150円家の貯金箱に入れて今日もか・・・三百円貯まってしまった。帰り際畳み掛けてみた。6時以降しか来れない俺がカードを作ってもらえるとしたらいつですか?と。そのおばちゃんはニコニコした対応でそれは・・・と店のシフト表なのか目を通しながら明日出来る女性は出勤日になっています。そ、それって本当なんですか?途端に嬉しくなった俺は怒りも忘れて自分の幸運日を確かめた。どらみちゃん弁当についてくるぬり絵なら要りませんって言うと目をキッと剥き、どうしてですか?って。要らないから要らないと言ったまでだった。