サファイア・マン《かけがいのない男編》〔148〕キャロルは間違っても落ち込んだりはしない自分を構築しなければならなかったし、それは連れ子をしての再婚だったことも大きくて現代の主婦たちが今どのように奮戦しているかとても興味があって、どんなに背伸びしても彼が眼中に置くのは自分の血液を受け継いだ子供ではないのか?この邪推で進んだことが後悔なんです。彼は確かに金銭面ではドケチですが精神面でとても豊富な資本を持っていることが今になってわかるんです。そしてこう言うんです。全然俺は鼻にも掛けてなかったけど上二人の方が優れているんじゃないのか?って堂々の宣言をするのです。俺もお前も下の子に愛情を注ぎ過ぎたけど、結果はどうだ?俺に全く迷惑を掛けなかった上の子ふたりの踏ん張りを思うと、俺は子育てを失敗した・・・と思うよって。キャロルは固唾を飲みません。なぜなら彼の言葉を予知したわけではなくあくまでも結果論だからです。彼は私が決めたさい量には押しとどまれる人材ではなくもっといいものを一杯持っていた父親だったのではないのか?それを邪推で固定化し、交流を避けてしまった自分のミステイクだったのではないのか?母親の心の支援で人生はどうにでも変わるということです。