速く食って次の契約を奪取しなければならない銀行員とハンバーガーは切っても切れない関係でクルマで食って次の顧客と逢う。そういう毎日だった。それで俺は胃癌になったのでは?と推測している。何しろ十分も掛けてちんたら食う行員がいたらその場で喝を入れたし、顔に出して注意した口だった。職場の和の雰囲気を確かに乱し捲くっていたし、最後自炊の銀行のおばちゃんから怒られたのも今わかる。しかし元を辿れば俺が危機を感じていた証しにもなる。十八、親和、そして郵便局、そして長崎、数々の銀行と顧客の争奪戦をして来た。思うに一番ボンボンで先行きがなかったのが九州銀行だったのだ。それはどんなに高い金利を出しても他銀に獲られたとき痛感した。俺は強い銀行にしたかった。だから食う時間も短縮して企業戦士をやり遂げたのだ。デルスカイしておこう。テン・ミニッツ将軍だ!!