ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔196〕まだその頃の二十歳になって間もないキャロルにはきちっとした線引きはあって、音楽とスポーツはほぼ関係がない・・・というスタンス。しかしこんなこともあったので記しておきましょう。音楽が微に入り細に入り入りすべての区域に侵入し、壁を取っ払う役目をしていたことで、フリーマネージメントの役割を担っていることです。音楽のレベルとひとつ論点を置いて考えると、このことは審音耳からすると貴重なメッセージを含んでいたし、世界中が一緒になる為の単独フレーズになり易いことをキャロルは発展的視野で掴んでいたということです。例えば小学校時代の鼓笛隊があるんですが、その華々しいパレードで笛を担当します。後年知るのは、あのメロディが、愛と青春の旅立ちという映画で演奏されていて軍隊に関する楽曲だということを知ります。しかしそれをキャロルは小学校時代、すでに鼓笛隊でレコーダーで参加したという事実。国境などひょいと越えてしまう力を音楽が有していることが嬉しいし、ついこの間のマーリンズの球場では、七回で何が流れたか?坂本九さんの、幸せなら手を叩こうという楽曲です。心がうきうきしてきませんか?