サファイア・マン《緻密な男編》〔139〕彼女は背丈もあって、女子としては最高レベルの語彙力を持っていて、保険業界のトップに躍り出るようなタイプをいうならそのものズバリ!!そして全く腰が低いのです。これから保険契約を貰いたいなどおくびにも出しては来ないし、ただその辺が上手いのです。今月あと一件取れれば安心なんですけど~などと身内の弱みも話しません。あるとすれば常に相手に与えるポジティブに拘っているのです。よりよい生活に今後を持って行きたい!!その漲る闘志にキャロルは負けそうになっていたのです。自分は伴侶の器の小ささにあれこれ悩み今後も先細りと捉えていたけど、伴侶の気持ちを変えようなどということがそもそも間違いで、ニッポン昔話のようにおじいさんとおばあさんが仲良く今生暮らしていなければいけない!!というような思い込み?彼女のような戦闘型にはかっこうの曲がそのイントロで、出だしがとてもルーズだったのです。しかし途中から移調し、やがてとんでもないサビに到達を初め、最後の段階で、テラスに延びるブーゲンビリアのような落ち着きを迎えエンディング。そこで思ったのはみんながそれぞれの人生の勝負メロディを持っている!!という確信で新しい語感でもあったのです。キャロルの作曲を横で見ている長男がもの珍しそうに観察するのです。